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第2話

明日から夏休み…このタイミングで良かった… 学校にいけば同じクラスである二人と嫌でも顔を合わせないとならないんだから… 二人の仲睦まじい姿を見れるほど俺は余裕なんてない… 自宅に戻りベッドへダイブした… ここで何度も夏南と体を重ね何度も愛を囁いてきた… 離れるなんて微塵も思ったこと無かった…一生側にいるって疑わなかった… この部屋は夏南との思い出が多すぎる… 初めて手を繋いだのもここ…初めて抱き締めたのも…初めてキスしたのも…初めて体を重ねたのも… 「夏南…」 次第に視界が滲み溢れてきた涙を拭うこともせずただ静かに涙を流した… 夏南をそんなに追い詰めていることなんて知らず俺は普通に生きてた… 親友だったあいつはとてもいい奴だった。よく気が利くし話上手の聞き上手。 誰よりもしっかりしてて時にはふざけあったりもした。 俺の秘密を初めて明かしたのもあいつだった。あいつは笑って受け止めてくれた… 俺の素を出せる数少ない友人だった… 「俺…何見てたんだろう…」 あいつが夏南を思っていることさえ気付いていなかった… ダメだ…あいつとの思い出もこの部屋には染み付いてる… 暫く家を離れることにした。両親に連絡したら海辺の別荘を貸してくれた 一人でバイクを飛ばしその場所へ向かう。

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