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第57話
食事が終わった後、管理人さんが持ってきてくれたコーヒーを広瀬が丁寧にいれてくれた。
お湯を沸かし、ドリップがガラスサーバーに落ちるのをゆっくりと待った。
そうしながら、彼は、棚から白い大きなマグカップを取り出した。
二人ともコーヒーはブラックで飲む。管理人さんのコーヒーは深煎りで濃い黒色のコーヒーができた。
広瀬は、東城にカップを一つを差し出した。それから、二人でリビングのソファーに座った。
リビングにコーヒーの良い香りが広がる。離れていた間の話をするのには相応しいリラックスできる香りだと東城は思った。
広瀬はコーヒーを飲み、口を開いた。ポツポツと話しをし始める。
彼は頭に思いつくままに話をし、とりとめなかった。
いつも、広瀬は日常会話だって仕事の時のように順序立てて整理整頓した話し方をする人だったのに、今日は、片付けきれないものがあふれた部屋のようだった。
広瀬は、東城が知っている話しもしたが、大半が聞かされていないことだった。
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