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第67話
目が覚めると午前の遅い時間になっていた。
二人で長い話をして、その後、ベッドに入った。
白い清潔なシーツの上で、お互いの素肌に触れあった。東城と自分がぴったりと合わさる。彼の形通りに自分も姿を変える。体温が混ざり合い、吐息が一つになった。
何度も東城に名前を呼ばれた。
声が耳から入り、内側も彼の音の形になっていくようだった。
そして、いつのまには眠っていたのだ。
起きたら、東城の身体にほとんどしがみつくようにしていた。目の周りがごわごわしている。眠りながら泣いていたようだ。
だが気持ちはすっきりとしていて、身体も軽くなっていた。
東城はこちらを見ていた。目を覚まして目が合うと、広瀬の髪の毛をなでた。
さらに、愛おしそうに額や唇、頬にキスを落とされる。
優しい穏やかなしぐさだった。手も身体も温かく、広瀬は顔を彼の胸にこすりつけた。
広瀬の胸や腹をなでている。
ふと、「お前、痩せたな。骨が浮いてる」と東城が言った。
確かにあばら骨が見えている。腹がへこんでウェストも細くなってしまった。
「菊池はお前に満足に食べさせてくれなかったのか。ひどい拷問だな」それともケチって一人前しかだしてもらえなかったのか、可哀相に、と言われた。
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