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第88話

その夜、二人で風呂に入った。お互いに裸になって身体中を泡だらけにして洗いあった。 東城の手が泡で優しく広瀬を包んでいく。広瀬も、東城の身体をやわらかな海綿スポンジで洗った。 東城は筋肉が発達していて、腹筋はきれいに割れている。胸筋は盛り上がり、腕の筋肉も引き締まっていた。 広瀬は、彼の胸や腹に手を這わせ、丹念に洗っていった。 広瀬の好きな美しい身体をすみずみまできれいにしていきたい。筋肉の凹凸や、腰から尻にかけての滑らかなラインを、自分の大切な宝物を扱うように、指や手でなぞっていく。 途中で、あごに手をかけられるとぐいっと上を向かされた。貪るように唇を吸われた。舌と舌が絡み合い、長い時間、口の中を感じあった。 息が苦しくなって、唇を放した。ぎゅっと閉じていた目を開けると、東城が欲望をたぎらせた赤い目をしていた。 広瀬は、彼の既に立ち上がった中心に手をやり、優しくゆっくりとしごいた。それは手の中で固さと質量を増していく。先端から先走りがでてぬるついてきている。 大きさを口で確かめたくなって、広瀬は膝を折った。

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