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第9話
タツは言葉を遮るように下から激しく突き上げはじめる。
「ァ、ぁ嫌…ぅッ、ぁ」
喘ぐアキラにさらに興奮し…
「嘘だな…テメェの身体は、嫌がっちゃねぇぜ!」
腰を持ち、後ろを乱暴に抜き挿しし快感を得ようとする。
「ぁ痛ッ、嫌っ、もぅ…ァ、…ャ」
身体をえぐられる感覚に、全体が痺れるように麻痺する…
「オラ、オラッ!」
タツは好きな体勢でアキラを貫き続けたあと…
ぐったりするアキラの体内へ再び精液を最後まで注ぎ込む…
そして長時間繋がっていたソレを乱暴に抜いていく…
「ぅァッ、っ…ハァ、ハァ…ハァー」
激しい虚脱感から言葉すらでない…
小刻みに麻痺した身体は、動かすことすらままならず、痛みに耐えながら…冷たい床へ伏せたままのアキラ…
「今日はこのくらいでいいだろ…」
タツたちはそんなアキラをほっておき、また悠長にタバコを吸いはじめる。
雑談をしているタツたち…
その話を瞳を閉じ揺らぐ意識の中で聞くアキラ…
「疲れる仕事だ」とか「手応えがない」など好き勝手言っている3人…
その話の中に…
「来週は?」
「あぁ…水曜日に同じ時間だ…」
次の撮影日の予定が耳に入ってくる。
(水曜…)
今日から丁度、一週間後…
思考回路も途切れ途切れだったが…
その話だけは…頭に焼き付いた…。
「そろそろ出るか…」
タツたちは時間を見て立ち上がり煙草の吸い殻を残してなに食わぬ顔で家から去っていく…
時間は夜21時半…。
みずきが仕事に行っている5時間あまりの間に撮影は行われてしまったのだった…。
アキラはしばらくは動くことが出来なかったが…
(換気、しないとな…)
みずきが帰ってくるまで、あと2時間ほど…
タツたちが吸い散らかしていった煙草を片付け、部屋に匂いが染み付く前に空気を入れ換えたい。
頭で思うが…身体が動いてくれそうにない…
(でも…こんなコトを、みずきが知ったら…ショック受けるよな…)
そう、ぽつりと思い…
気力を振り絞って、起き上がろうと片手をつくが…
「ッ…」
ズキッ…と腕をついた側…
右半身がヒキつるように激しく痛みだす。
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