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第22話
「アリガト…」
せめて何か礼がしたい…
アキラはポツリと囁くと…
みずきの背中に手を回し…抱きしめるように身体を密着させる。
「っ!ア、アキラ!?」
みずきは驚いてアキラの腰の辺りを押して、少し身体を離す…
ここ最近アキラと身体を接触させていなかったので、そんなことをされると…火照った身体が抑えられなくなりそうで、かなり焦ってしまうみずき。
「あたたかい…」
アキラの囁く声…
それまでも神経を刺激する。
でも、その言葉を聞くと…突き放すわけにもいかなくて…
しかし身体は素直に反応してしまい…
「っ…すまん、アキラ、これ以上は…」
みずきはそう謝って、アキラの抱擁から逃れ、ベッドサイドへ座る。
紅潮した顔を片手で覆い隠しながら…
もう片方の手で、熱を持ってしまった秘部を抑える。
大きく息をついて、冷静さを取り戻そうとする。
「みずき…」
背を向けてしまったみずきを静かに呼ぶ。
「謝らなくても…いいから」
謝らないといけないのは、自分の方…
「アキラ…」
すっと近づくアキラ。
情けないな、という顔のみずきに…
「いいよ…オレがイかせてあげる…」
後ろからみずきの頬にキスを落としながら色っぽく囁く…
「ッ、アキラ!?」
そんなアキラの言葉に…
熱く猛るものを抑えきれないみずき。
アキラは、まだ驚いているみずきの身体へ優しく触れ…
名前を囁きながら床に降りる。
ベッドサイドに座ったまま…
そこを抑えているみずきの手に…
そっと指を重ね…
「手…」
避けて、と上目遣いに言うアキラ。
「ちょ…アキラ、待ッ、本当に…」
滅多にないアキラからの奉仕…
驚きと嬉しさも手伝い、しどろもどろになってしまうみずき。
「いいから、」
ツンと怒ったようにいうアキラ。
「あぁ…すまない、ありがとう…」
驚きながらもアキラの厚意を素直に受け取る。
そっと気持ちを抑えつける手を避ける。
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