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第27話

「…放せっ帽子も返せ、てめーらガキと遊んでる暇なんかない…」 みずきが仕事から帰るまでに早く家に戻らないといけないから… ここで捕まる訳にはいかない。 「へー、俺らがガキってことは年上?」 「別に時間ないんだったら最後のアソビだけ付き合ってくれたらイーんだぜ?」 2人は目を合わせてアイコンタクトを交わしたあと、一人が壁になり、もう一人がアキラを強引に引っ張り、道脇の公園へ引き込む… 「ッ…放せッくそっ…ぅ」 2人は周りに人がいないのを確認すると、本性を現し強姦すべくアキラの口を後ろから一人が手で抑え… もう一人がコートの前を外し服を裂く… 「っ!?おい、マジ男だぜコイツ!」 「嘘!?」 アキラのはだけた胸を見て驚く2人… 「ッ…」 アキラは拘束されていた腕が緩んだのを見逃さず目の前の男の急所を蹴り、素早くオトコ達から逃げ出す… 「痛ッ!」 「あっ、待てッ!」 もう1人の男に、すかさずコートを掴まれ止められるが… アキラはコートを脱ぎ捨て、速足で逃げる。 しかし、アキラの力では逃げるのもそこまでが限界… 「待てって!」 薄暗い公園から出ることは出来なかった… 公園内の小さな噴水の所で2人の男に追い詰められるアキラ。 「…オレが男だって分かったろ?行けよッ」 アキラはそう怒鳴るが… 「嫌だね…こんだけ美人なら男だろうが関係ねぇ…なぁ?」 「あぁ少し驚いただけだ、挿れてやるよ、さっきのお返しに」 アキラに蹴られたことを根に持ちアキラに近づいていく… 「くっ、」 アキラは後退りし、辺りを見回して… 逃げる術を探すが、もはや見つからない… 「いいじゃん、綺麗だって褒めてんだから」 「そんな女みたいな髪して綺麗な顔なんだハジメテじゃねーだろ」 男たちはそうニヤニヤ笑いながらアキラを取り囲み、淡い栗色の髪に触れようとする。

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