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第28話
「ッ…!キレイキレイ煩いなッ、それなら…これでもオレを抱こうと思うのかッ!」
見た目しかみていない…
身体目当てのBOUSの奴らと何ら変わりない…
そう思うと腹が立ち…
アキラはカッとなって怒鳴ると、噴水に溜まっていた汚れた水に頭を突っ込む…
「な!!?」
その行動にはさすがの二人も引く…
「…なんだ、こいつ…」
「行こうぜ…」
さすがに恐ろしくなったのか、頭をびしょ濡れにしたアキラを公園に残して、さっさと帰っていく…
「けほっ、冷、ハァ、寒ッ!」
二月の氷のような冷たさの水…
ものすごい寒さが身体を襲う。
カッとなってした行動だったが…
かなり後悔する。
「帰らなきゃ…」
帰ってシャワーを浴びる時間くらいはあるから…
なんとか強姦は免れたアキラだが、時間を知る為にコートの中のケータイを取りに再び、公園の奥へ戻ろうとするが…
その瞬間、ズキッと身体を重い痛みが身体の半身を支配する。
「ぅッ…マジ、かよ…ァ痛、」
ガクっと地面に足をつき、噴水の囲いに腕をかけることで倒れ込むのは避けたアキラだが…
(…この痛み、麻痺じゃなく、発作だ…)
一週間前と同じ発作…
ヒキつるような痛みに苦しみ耐えながら…
この状況から先を考え、絶望する…
(薬を…)
飲まなくては発作はすぐにおさまらない…
しかし、その薬は…
コートのポケットの中…
取りに行くにしても…
隣の部屋とはくらべものにならないくらい距離があり…
部屋の中のように身体を支えて歩けるようなものがこの公園にはない。
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