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第36話

体温計の数値を目にして驚愕する。 「よ、…40.3分ッ!?」 測定結果を見返してしまう。 今までに40度以上の…こんなに高い発熱を見たことがなかった… かなり焦るみずき。 「解熱の薬は…あ、でも発作の薬を飲んだばかりか…何か、出来ることは…」 慌てた様子で声にしてしまう。 「ぅ…、ハァ、ハ…みずき…」 その動きと声で、かろうじて意識を取り戻すアキラ。 かすれた声で呼ぶ… 「アキラ…!」 アキラの額に手を充て、高熱のアキラをどうすればよいのか戸惑う。 「…のど…渇いた、」 荒い息遣いのなかポソっと呟く… 「喉?分かった、お茶でいいな?…すぐ持ってくる!」 アキラの訴えに、キッチンへ走るみずき… 温めのお茶を用意してストローをつけて持ってくる。 「アキラ、飲めるか?」 ソファへ横になっているアキラを少し起こして飲ましてやる。 「…ケホッコホッ!」 しかしアキラは一口飲んで、ムセてしまう。 「大丈夫か?なにかしてほしいことがあれば言ってくれ」 アキラを優しくさすりながら言うみずき。 「……みずき、もう…寝て、」 アキラは緩く頭を振り、みずきを促す… もう日付が変わってかなりの時間が経っていた。 「…アキラ、…ベッドで休もうか」 みずきは頷いて、アキラを寝室へと運ぶ… 「……」 ベッドへアキラを横たえ… 再び声をかけると、すでにアキラの意識はなく、苦しそうな息遣いだけが伝わってくる。 「…アキラ、」 みずきはその後もアキラの様子が気になり、眠れず… 朝方近くになってようやく眠りに入ることができたのだった。 《困惑の夜》終。 次章《確信》へ続く。 ================== ここまで読んでくださってありがとうございます^ ^リアクション『切ない』沢山ありがとうございます!ハート評価も嬉しいです^ ^切ない系で書いてるので切ないリアクション、チカラになってます^ ^ この先も切なく痛く進んでいきますが良かったら覗いてやっていただけたら嬉しいです^ ^ あと、お礼アトリエブログ更新したのでお暇があれば読んでやってください^ ^すでにハートくださった方ありがとうです! 貴重なお時間をこの小説に割いていただき本当にありがとうございますm(__)m 悠希乃諒。

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