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第61話

「…ほう、そりゃ…いいな」 その言葉を待っていたかのように笑いみずきを離し、アキラに近づく… 「…ッ」 睨むアキラに… 「じゃぁ、膝まづけ!」 そうアキラに命令する… 「……」 無言で言う通りにするアキラ…。 そんな姿を見せられ… やめさせたい一心で声を出すみずきだが… タツはまったく無視で… 「ふ、…してもらおうか?」 おもむろにズボンの前を下げ… タツのモノをアキラの目の前へ晒す… 「……っ」 前回の撮影で、アキラが意地でも拒否した奉仕を… 「どうした…できねぇのか?なら…」 「……黙れ、」 タツの挑発に一言かえして… アキラはタツのソレへ手を添えて… 瞳を閉じて… そして、綺麗な唇へ…口の中へ含む… そのまま舌を使い、奉仕を続ける。 「ふん、オラっ…しっかりやれよっ」 タツはアキラの髪を掴み…腰を揺らして口の奥へと入れる。 「んっ…ッ」 その行動にも、ひたすら耐えるアキラ… 目の前で起こっている光景を… 現実と信じがたく… 自分が、助け出さなくてはならないアキラの状況をさらに悪くさせてしまった事実に… 深い後悔と怒りが全身をかけ心を震わせるみずき… 縄やカイの束縛から抜けようと必死になるが… 瓶で激しく身体を殴られたせいで少し動いただけでも左肩に激痛が走る。 それでも諦められない… アキラが、目の前で、そんな酷い仕打ちに… 屈辱に耐えているというのに… 自分は…アキラを追い詰めただけ、そんな責任と… こんな光景をただ見せられ続けることに… みずきの心の内は狂いそうなほど、荒れていた…

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