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第96話

「……わかった。行くよ、オレも少し苛々して焦ってたから…」 息をつくように頷く。 「…アキラ」 それを聞いて嬉しそうに名前を呼ぶ。 「でも、良くなったらさっきのハナシ…ちゃんと聞いてもらうから…」 念を押すように言う。 「……、俺の気持ちは変わらない…それは伝えた…だから、アキラの気持ちを聞きたい…」 出ていく…別れる… 何が一番の原因なのか…。 自分がアキラに、顔を見るのも嫌な程嫌われていると…さすがに、そんな風には思わないから… 「…気持ち…そんなのは…」 考えちゃ駄目なんだ… もう誰も本気で好きになれないから… 考えたら、辛くなる…。 そう下を向くアキラ… 「…今はいいから、病院、行こうか…健次先生の所でいいか?」 そんなアキラを優しくなだめながら聞くみずき。 「…ん、ただ…撮影のことは…」 短く頷いて言う。 BOUSのこと…健次さんには知られたくない… 「分かってる絶対言わないから…」 「不良のケンカに巻き込まれたことにしよ、オレが上手く説明する、だからみずきは何も言わなくていい…」 瞳を重ね、そう決めて、みずきに言い聞かせる。 「あぁ…あまり、気を遣いすぎないようにな…今、タクシー呼ぶから…」 やはり外出は精神的に負担が大きいのか神経質になっているアキラ。 そっと気遣ってみる。 「それ…そのままお前に返す」 気遣い過ぎのみずきに、少しだけ微笑んで言うアキラ。 「俺のは癖みたいなものだからな…」 ようやく見れたアキラの笑みにみずきも心の中で安心しつつ、苦笑いして返す。 それから… アキラと共に健次の病院までタクシーで向かうみずきだった。 《裏切りの傷痕》終。 《病院へ…》に続く。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ここまで読んでくださってありがとうございます(*^^*) スナなれ本編、雲行きが怪しい2人ですが… これからもお付き合いいただけたら嬉しいです(#^.^#) 日々、イイね切ないリアクション、ハートやお気に入り、フォローありがとうございます(^o^)コメントも気軽にしていってくださいね^ ^読者様がいてくださるから続いていけている物語です(^^) 今回コンテストがハロウィンなのでスナなれや意地プラのキャラたち集めて短編パロディでも書こうかなどと考えていますが、多分グダグタな内容になりそうなのでボツになるかもです(^^;;需要を考えて判断しますww 応援、お付き合いありがとうございます(o^^o) 20180916悠希乃諒。

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