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第122話

「…アキラ、みずきと上手くいってないの?」 やや真剣な目で唐突に聞いてくる。 「どうして?」 「だって、電話した時に会いに来るなとかなんとか…」 「あぁ、あれはみずき怪我してるから無理せず家にいろって意味で…」 まあ、その他にも、別の意味はあるんだけど… 「そっか、ま、いいやそこは…今は、アキラが元気なら…」 ふっと笑顔を戻して、それ以上は深く聞くのをやめるルード。 「…お前学校は?」 「今日は土曜だから休み!ちゃんと行ってるよ」 「慣れた?」 新たな学校に通い始めたルード… やはり様子が気になる。 「ん、今んとこは外国人いっぱいいるから金髪でもそんなに目立たないし、服装自由だし、先生はフレンドリーだし楽しいよ、言葉もだいぶ分かるようになってきたし」 「そっか、良かった」 安心したように微笑む。 ルードの性格なら大丈夫そうだ。 「前んとこは、金髪ってだけで、先生から目の敵にされてたしな、規律を乱すなとか言って長袖も許してくんなかったし…雲泥の差だよ」 「ん…」 「アキラが紹介してくれて良かった…ありがとな」 「ううん、ルードが楽しいならそれでいい」 BOUSの契約がどうなるか分からないけれど… この先、気軽に会えなくなるかもしれないから… 心残りはなくしていきたい…。 微笑みながらそんなことを思う。 「つか、あの中学、アキラも行ったんだよな?ウザくなかった?センセー」 そんなアキラの心の内には気付かず会話を続ける。 アキラも茶髪に緑の瞳で目立つから… 「オレん時は、そこまでじゃなかったかな、五年違えば先生も変わるし、コウジの方が髪の色じゃ目立ってたから…けどユカリさんが結構コウジのことは守ってたしな…」 「そっか、コウジも同じ学年だったんだよな」 「そ、先生には、楠病院の息子だって知れ渡ってたから文句いう奴そんなにいなかったな」 「そっかー、家柄とかで差別とかやっぱアイツラ最悪だぜ!」 前の中学には、良いイメージがないルード、むっとする。

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