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第126話

「あぁ…肩はもう痛みもないし…大丈夫だから、寝不足は…当たってるかも…昨日から、アキラに会えると思ったら、なかなか寝付けなくなって…」 「…ばかだな、」 そんなみずきを見て、やさしく呟く… 「…アキラ、俺はアキラともう一度、一緒に暮らしたい」 「それはもう無理だって分かるだろ?」 溜息をついて言う。 「俺の家が、タツたちに知られていて危険なら、引っ越すことも考えている…今すぐには無理だけれど、金がたまったら…」 みずきはアキラの瞳を見て真剣に言うが… 「馬鹿、そんなこと、考えなくていい…オレはお前の所に戻るつもりはないし…次、住む所も決まったから…」 そこは男が管理する住処だけど… 「どこに?一人で?」 まさかルードの所とは言わないだろうな…と心配するが… 「一人だよ…」 「…ひとり?それでは危険だから…」 一人暮らしは一人暮らしで心配なみずき。 「オレも…ちゃんと考えてるから…心配は無用」 「でも…」 やはり納得できない。 「なら…みずきには場所、教えるから…それならいいだろ?」 アキラは説得するため、そう切り出す。 「……」 「オレも…いつまでもここに世話になる訳にいかないから…退院する時に教える、けどあまり会いにくるな…」 「なぜ?」 「…お前の動きは監視されてるかもしれないだろ?タツたちにバレたら意味がない…」 アキラは、BOUSの社長との間に交わされた契約を隠し、みずきを遠ざける為に嘘をつくしかないと思い、そう伝える。 「……」 タツたちのことを言われると、言葉が出なくなる。 「みずき、しばらくの間…オレたちは会わない方がいいと思う」 アキラは、戸惑うみずきの瞳を見つめながら、はっきり伝える。 「…アキラ」 確かに…自分が行くことでアキラを危険にさらしてしまうことになるかもしれない… しかも、守り切ることが出来なかった自分… 「……」 それでも会えないのは辛い… この一週間でさえ… 果てしなく、長く感じていたというのに… 「…俺は、」 「……」 「……アキラの安全を一番に考えたい、だけど、会えないのは本当につらい…」 必死なみずきの想い…

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