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第139話
「じゃ着替えたらタクシーで行く?」
「あぁ、そうしようか、食事は向こうでしよう」
「オッケー!どれ着ていこうかな」
テーマパークに行けるのが嬉しくて、ややテンションが上がるアキラ。
嬉しそうに準備している。
そんな様子を見て、みずきも微笑む。
アキラが楽しんでくれたら何より嬉しいから…
みずきは、服を選び、着替えだしたアキラが視界に入らないよう、自分も服を持って隣の部屋でスーツから着替えはじめる。
そしてタクシーを呼んで、2人はテーマパークへと出かけていった…。
パークに到着して、チケットを購入し2人で入園する。
入園料を自分で払うと言うアキラを、卒業祝いだからとなんとかなだめて…奢ることができた。
パーク内で昼食を済ませ…
疲れやすいアキラのペースに合わせて園内を回る。
一緒にいるとどうしてもアキラに無意識に触れようとしてしまうみずき。
あやまって触れないように、アキラに近い側の手は、ズボンのポケットに隠し…出さないようにしている。
「……」
そんな様子に気づいてはいるが…
接触禁止を宣言してしまっているから…
その手をとることが出来ないアキラ。
2人の間に身体の接触はないが、アトラクションやショーを観覧して、そのひとときを楽しんでいく。
そして…
あっという間に楽しい時は過ぎ…
だんだんと日が落ち…辺りが暗くなってくる。
閉園まで後少し…
「どうする?帰るか?パレード見てからにするか?」
最後に夜のパレードがあるらしい…
みずきはアキラに窺う。
「ん、せっかくだからパレード見てからにしようかな」
首を傾げ、そう答える。
「わかった、なら、あの辺に座るか?」
辺りを見回して、パレードの通り道の途中にある座れそうな場所を指して聞く。
「そうだな」
短く頷く…
「体調は大丈夫か?」
やはり少し身体がしんどいのか、朝より顔色は悪い。心配になる。
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