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第7話
「こっちはまだおネムみたいだぞ」
言いながら、優しく丁寧に擦ってくる。
「あっ、も、待って……っ」
そんなんされたら、すぐに起きちゃうから。
腰をゆるく動かすと、余計に体を密着させてくる。
彼の下半身なんか、俺を抱きしめてきたときから少し硬直してたし。
「朝からっ、もぉ」
逃れようにも、しっかりホールドされてて逃れられない。
「パンより先にお前を食べたい」
何十年前のドラマのセリフだよ。別の意味で鳥肌が立ちそうだ。
「食べなくていい! いいから遅刻…っ」
「遅刻しないように済ますさ」
そのまま一気に俺を抱え上げる。
「ちょっ!」
引っこ抜くように腰を捕まえられて、身動きが取れない。
彼はフカフカしたソファの上に、そっと俺を下ろした。
「何すんだよ!」
「たまにはベッド以外でするのもいいだろ?」
ヘラヘラ言いながら鼻の下をのばしている。呑気なもんだよ。怒ってる風をアピールするが、彼には全然効果なし。
浅く腰掛ける体勢。そのまま覆い被さってくる。
「その格好は脱がせやすくていいな」
言いながら、簡単に俺のパンツ脱がせる。待てなんて言ったって聞きゃしない。
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