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第13話

「すまない、我慢が」 できない、と苦しそうな声がする。 そのまま夢中で突き上げてくる。体がバラバラになりそうなくらい、体の奥深くまで突き入れられた。 「あー……っ、んぅ!」 目を見開く。ろくな声も出せずに、彼に縋り付いた。 限界が近いのを感じたのは、その直後くらいだ。 (あ、もう、無理だ) 背筋がゾクゾクする。何度か突き上げられると、ろくに出せない声がさらに掠れた。 背を反らせて、我慢することなく達した。彼のタンクトップに、擦り付けるように熱を撒き散らす。 「おお、もうイッちまったのか?」 にやりと笑う彼も、だいぶ余裕なさそう。 その顔で笑うってことは、彼も達するのが近い証拠だ。 「あんたもイッて、中にちょーだい」 酔っ払ったみたいに頭がクラクラしてて、彼の熱を欲した。もう腹壊すとかどうでもいい。彼の熱を感じないと気が済まない。 あれだけ嫌がってたのが、我ながら嘘みたいに感じてる。 「もちろんさ、お前の中でイくからな」 軽く頬にキスをされる。 一気に引き抜いて、そのまま根元まで突き入れるのを何度も繰り返す。 内部は敏感で、俺は髪を振り乱して彼の侵食を受け止める。

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