5 / 133

第5話

夏南side 助けてもらったあの日から気にかけてもらって気付けばいつも飽きもせず隣にいさせてもらうようになっていた りーくんは凄く優しくて暖かくて俺はどんどん想いを膨らませていっていた。 今日はりーくんが家の関係で早退してしまって代わりにたーくんが隣にいてくれる。 たーくんはりーくんの大親友でそこに俺が無理矢理入るのは最初は気が引けていたけれど二人ともとても優しくしてくれるから居心地が良くて結局居座ってしまう。 いつも噂を聞いてた。実はりーくんとたーくんは友達以上…所謂恋人という関係じゃないかって でもりーくんにはいつも彼女がいたから結局噂だけに留まっていた。 二人と接していてそんな関係じゃないこともよくわかった。 たーくんの片想いとかでも無さそうだし… 「夏南。まだ璃人に告白しないの?」 「え!?しないよ!!しない!!だってりーくんは…ストレートの人でしょ?彼女さんいることもあったし」 「んー…璃人は多分…ストレートではないと思うよ?」 「え?そんな…でも…」 「女の子と続かないの見ると…もしかしたら…わかんないけど」 「俺…告白してもいいかな?」 「んー…いいと思うけど?だってあいつが彼女作らなくなったのお前が原因だと思うから」 そう。りーくんは最近は告白してきた子と誰彼付き合うことは無くなっていた。 特定の好きな人でも出来たのか?と聞くと苦笑しながら否定した。 その表情はとても苦しそうで見てるこっちが泣きそうになっちゃう… 「ねぇ。夏南」 「ん?」 「ぶつかっておいでよ。万が一だめだったら…俺が慰めてやるし璃人とお前が元の関係に戻れるよう俺が仲を取り持ってやるから心配すんな」 たーくんに背中を押され俺は決意した…

ともだちにシェアしよう!