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第17話
「りーくん!!」
「いらっしゃい」
今日から夏南がうちに泊まりに来ることになっていた。
実はとても楽しみにしててでもかなり緊張してた。
今日こそ…手ぐらい繋げるだろうか?
夏南の表情がどこか優れない…
「夏南?具合悪い?」
「え?」
「いや…なんか…表情が固いし…」
「りーくん…座って」
「へ?あ。うん」
素直に応じソファーに掛ける
「単刀直入に聞くよ」
「へ?」
何を聞かれるんだろう?まさか別れるとか?そんなのやだ…
「俺のこと気持ち悪い?」
「は?」
何を言い出すんだろう?夏南が気持ち悪いなんてそんなのあるわけないのに
「そんなことあるわけないでしょ?」
「じゃ…じゃあ…どうして…えっ…と…手を繋いでくれないの?」
「え?」
「りーくんこれまで付き合ってきた人みんな…付き合い出して直ぐに…えっと…せっ…くす…まで…してる…でしょ?でも…俺とは手も繋いでくれないから…抱き締めてくれないから…えっ…キス…とか…せ…せっくす…もしてくれないから…やっぱり…女の子がいいのかな?って…」
夏南の口からそんな言葉が…出るなんて…悶絶しそうになる…真っ赤にしながら言うから…可愛くて可愛くて仕方ない…
「あの…夏南さん」
ピクリと肩を上げこちらを見る夏南が可愛い…
「心配させちゃってごめんね。俺ね…今から最低なこと言うよ…?嫌わないで…いい?」
「な…内容に…よる…」
強気で言おうとする夏南…もう…堪んない…でも嫌われたら…立ち直れない…でも話さなきゃ…
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