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第20話

そのあと片付けも二人並んでやって勉強して… たまに教えたりしながら 会話途切れ静かな時間でさえ居心地がいい… 何でもないことがこんなに幸せ… 「りーくん。」 にやけていたことに気付かれたらしい 「りーくんもそんな顔するんだね。何か貴重な感じ…何か…可愛い…」 「夏南に言われてもなぁ…課題終わった?」 「終わったよぉ。りーくんが教えてくれたお陰。りーくん。そっち行ってもいい?」 テーブルの向かい側に座っていた夏南が問う。 「いいよぉ。おいで」 自分で言ったのに真っ赤になりながらこちらにやって来る夏南。 俺のとなりに来ると控えめに俺の手を握る 人の手で遊びながらすり寄ってくる。肩に乗せた夏南の小さな頭を撫でる 「はぁ…幸せ…こんなにもりーくんが近くに居る…嬉しい…」 もう…夏南の可愛さがダイレクトにくる…でも…これ以上先は…また…次回…夏南に辛い思いして欲しくないし。 でも… 夏南の腕をぐっと引き寄せ抱き締める 「り…くん…」 「夏南…好き…大好き…」 「りーくん…俺も…大好きだよ」 どちらともなく唇を重ねる。 「りーくん…」 唇を話すといつもよりも艶っぽく甘ったるくなる夏南の俺を呼ぶ声に俺の俺が…熱を持つ… 落ち着け…そう自分に言い聞かせる。 「りーくん…もっと…ちゅーしたい…」 「…っ…もう…」 何の拷問なんだろう…好きな人がそんなこと言うなんて…試されているとしか思えない… でも夏南に誘われるようにその小さな唇にキスを落とす。結局我慢できなくて少しずつ深くしていくと夏南の目が潤み一気に色気が漏れてくる… とろんとした夏南の表情に当てられそうだ… 「りーくん…しない…の?」 「え?…」 「えっち…しないの?」 あぁ…それはだめ… 「夏南…」 「しよ?」 理性と本能の狭間でゆらゆら揺れ動く

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