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第35話

一度欲望を解放したはずなのにまだ収まってくれない… 「夏南…ベッド…いこ?」 「ん…」 キスをして再度夏南を抱き抱える 「りーくんっ…歩けるよ?」 「やぁだ。俺が離したくないの。ちゃんと捕まってて?」 そういうと俺の首にしがみ付く夏南…もう…本当に…可愛い… ふわりとベッドにおろす。きしむベッドがこれからの情事に色を足す 「夏南…」 「りーくん…」 お互い何度も名前を呼び愛を囁く。初めての夏南に負担をかけないようゆっくりゆっくり溶かしていく 「りーく…気持ちいい…んっ…」 挿入前に何度も果てとろとろになった夏南。その姿さえ可愛い… 「…ねぇ…夏南…俺もう…」 「うん…早く…俺も繋がりたい…」 「行くよ?」 「ん…はっ…あっ…ん」 「痛い?夏南」 「痛くない…嬉しい…」 そう笑い俺の頬を包み込みキスをする。 「りーくんと…やっと…繋がれた…」 ポロポロと涙を流しながら夏南がすがり付く 「夏南…」 挿入出来ただけでも満足…離れたくなくて暫く動かずじっとしてた… 馴れてきたところで少しずつ動く。動く度甘い声をあげる夏南にもう釘付けだ… 「夏南…っ…」 「んあっ…もっと…動いてっ…いいよ…りーくんしか見えなくして!」 叫ぶような喘ぎは俺の理性を壊すのに十分すぎるほどだった 一度達してしまっても熱は収まらない…何度も何度も夏南の中に吐き出す。 そして最後は電池の切れた玩具のように二人して崩れ落ち泥のように眠った。 起きたらまだ繋がったままで少し俺が動くだけでも小さく甘い声をあげる夏南。 ゆっくり俺のを抜くと何個目かの避妊具だけが中に残ってしまいそれをゆっくり抜くと再度甘い声が上がった… 汗と夏南の白濁が夏南を汚していてその姿さえ愛おしい。 そこら中に広がっている俺が出した残骸をかき集め捨てる。我ながら…出しすぎ…思わず苦笑する。 汚れた夏南を拭いてやると気持ち良さそうに口許が緩む… 「可愛い…」 そっと口付けて喉を潤すためキッチンへ向かう。 いつも常備してあるミネラルウォーターを手に寝室へ戻る。 すやすやと寝息をたてる夏南の髪を撫でるとすり寄ってくる 「好きだ…夏南…このまま閉じ込めてしまいたい…」 らしくないけれど本当に…そうしたいくらい誰の目にも触れさせたくないんだ…こんな熱情が俺の中にあったなんて知らなかった…こんなに夏南のことを愛するなんて思わなかった… 夏南…夏南…ずっと…俺の側にいて? 起きる気配のない夏南を抱き締めもう一度眠りについた。

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