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第59話

瑪瑙side あれはこれから約10年ほど前… 俺は自分の性癖に気づき己を恥じていて只管隠すことに必死だった 学生時代は何とか乗りきった…それなりに女の子とも付き合ったし体も重ねることができた。でも心は空っぽのまま埋まることはなく過ぎていく。 交際したところで女の子を好きになれるはずもなく…短期間の交際を何度となく繰り返した そのまま見習いとしてこの業界に身を投じた。 修行中一人との出会いが俺の生き方を変えた 「お疲れさん。瑪瑙」 「豪さん。お疲れ様です」 「今日はもう帰るか?」 「はい」 「明日は久々の休みだろ?」 「はい」 「飲みに行こうぜ」 「豪さん…自分まだ未成年だから飲めませんよ?見た目これですけどね」 「あぁ!そっかそっか!わりぃ…んならさうちにこねぇ?」 「え?いいんですか?」 「いいぜ。家の人に連絡しな」 「はい」 そのまま豪さんの自宅へ行った。 豪さんは見た目は名前通り豪快な人ででも部屋の中は片付いていた 「おぉ…意外と綺麗ですね」 「失礼だなぁ。これでも気を付けてるよ…なんて…ほとんどここには寝に帰るだけだからちらからないだけだよ」 豪さんは簡単なつまみを作ってくれて俺の分の飲み物は別で用意してくれ自分は俺の目の前に腰を下ろし日本酒をなめていた

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