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第78話

「つーかまえた!」 どう匿うのか…悩んだ結果この間のナンパ男で行動に移したのが水曜日。 この日は商品開発の手伝いで美空くんと睦月君があのカフェへ行く日。今日は睦月君は用があってこれないのは調査済み。 父親の出張の日程が変更となり明日からになった。 美空くんの学校は明日から創立記念日で連休になっている。 ぐいっと腕を引き路地へ引きずり込んだ。 ゆっくり顔をあげる美空くんは不思議そうに…そして俺の姿を捕らえた途端険しい表情になった。不安そうに…嫌悪感丸出しで 「何で…」 そう呟く美空くんの瞳は潤んでいて堪らなく可愛い 「ずっと探してたんだよね。君のこと」 「何で…私を…」 「ん?何でかな?俺も初めてこんなに必死になったからわかんない」 「離して下さい。急いでいるので」 「やだよ。やっと見つけたのに」 「離して…」 このままじゃ良知が開かない。だから… 「みなづき みそらくん」 「えっ…」 名前を呼ぶと驚き息を飲んだ 「ふふっ…まさか君みたいな綺麗な子が男だとは思いもしなかったよ」 「っ…なら…わかってるなら…この手離してよ。」 ごめんね。どんな手を使ってでも君を連れていく。 「雪割 睦月くんは幼馴染み」 「…」 「あのカフェには女の子って嘘ついて通っているんだね。好みの男でもいるのかな?あそこイケメン多いもんねぇ。君の恋愛対象は男だもんね」 「…」 「後は…実は君はお父さんとイケない関係だよね?実の父親の下で啼いてるでしょ?ほら」 先日撮った動画を見せると大人しくなる… 「いいの?睦月くんにお父さんとの関係ばらされても」 睦月くんは気がついてるけどね。 「…俺にどうしろと?」 「そんなの簡単。俺のものになってよ。勿論お父さんとの関係はそのままでいいよ。お父さんにも睦月くんにも背徳感覚えながら俺の下で啼く君が見たい」 「悪趣味」 「何とでも言って」 「応じなければ?」 「この画像を睦月くんとお店の人たちに送ろうかな。あとは…まぁ、わかるよね?今の世の中のこと…いくらでも発信できるんだよ。俺さ円山って会社で働いてるんだよね」 「…っ…」 本当…反吐が出る…あいつらのせいで信用がた落ち…そしてこんなにいい子を傷つけた。許さない… 「応じなかったら…もうわかるよね?どちらが有利なのか…」 「…わかった…でも、急に俺の動きが変われば皆気づく。気付かれたらあなたとの関係はうまく行かない。だからいくつかお願い聞いてくれませんか?」 いいよ。いくらでも聞いてあげるよ。君が楽になれるなら… 「…内容によるけど。いいよ。君が可愛くお願いしてくれたから話は聞いてあげる」 いくつか条件を提示された。けどどれも可愛いお願いばかりで思わず顔が綻んだ 「いいよ。それくらいなら。それで君を抱けるのなら」 「ありがとうございます」 連絡先を交換し店に向かう美空くんを見送る 俺…理性持つかな…可愛い美空くんを前にして…

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