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第84話
撫でていると上目使いで見詰められる。大きな目がきらきら輝いて見えた。そんな美空くんが問う
「璃人さん何人兄弟?」
急な質問に少し驚きながら答える。
「え?俺?姉と兄がいるんだ。3人兄弟の末っ子」
「そうなんですか。」
え?何でそんな不思議そうなの?
「うん。何で?」
「よく頭撫でるから下に弟さんか妹さんがいるのかと思って」
あぁ…そういうことか。兄には子供がいる。奥さんも兄も忙しい人だから子供たちがまだ小さい頃はよく遊んでた。だからかな?
「あぁ。俺小さい子好きなんだよね。だからかな?」
「小さい…?」
あ…拗ねた…可愛い…
「拗ねないでよ。美空くん…可愛い…」
「だって…」
「あははっ」
少し不機嫌そうに唇を尖らせクッションを抱き締める姿に笑みがこぼれた
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