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第118話

「ただいま」 「おかえり、瑪瑙」 「お帰りー瑪瑙くん」 「久しぶり!瑠璃」 「奥様…」 「もう!止めてよぉ!貴女と私の仲じゃない。あのねぇ。私たち実は幼馴染みなの!」 「そうなの?」 「そう。私の大好きなお友達。だからね?そんなに固くならないで…」 「だって…貴女の大切な息子さんー」 「それはお互い様でしょ?瑠璃は…反対?それなら私は璃人に言い聞かせなくちゃ…貴女の意に背きたくはない。私は貴女が大切だから…」 「柘榴くん」 「なぁに?壮くん」 父親同士も知り合いなのだろうか?とても仲が良さそう 「ざっくんは相変わらず可愛いねぇ」 「壮ちゃんも相変わらず男前だねぇ」 「あの…」 「あぁ。ざっくんとね俺は大学時代の友人なの」 「はぁ。」 「俺の会社がねぇ、だめになっちゃった時助けてくれたのが壮ちゃんでねぇ。恩人さんなの」 「えと…」 「すいません…父はいつもこんなんです」 「そうなの?」 「おっとりしてると言うか…抜けてると言うか…これでも会社持ってるんですけど…」 「可愛いね」 「…」 「めのさん?」 「りとさんは可愛い方が好き?」 「え?」 「だって…りとさんの好きな人…みんな可愛い人ばっかり…」 「ヤキモチ?」 「…うん…」 「めのさん。俺はこれまでで一番めのさんが可愛いって思ってるよ。」 「りとさん」 「あらあら…璃人は瑪瑙くんにベタぼれね」 「…私たちが反対する要素はないわ。だって瑪瑙が選んだ人だもの。いいの?璃咲。壮士さん。うちの子で」 「私たちは瑪瑙くんがいいって思ってる。貴女達が賛成なら…認めてくれるなら…」 「…ねぇ…璃咲」 「ん?」 「…璃人くんうちの子にしていい?」 「いいわ。瑪瑙くん一人息子だもんね。二人がそうしたいなら。うちには來斗もいるしきららもいるから。」 「あのさ…まだそういう話してないんだけど…」 「…めのさん…どこかで別れる気?その言い方…」 「違う!違うよ!だって…急にそんなこと言われても困るでしょ?」 「困らないよ?婿にしてくれる?」

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