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第123話
瑪瑙side
あの日からりとさんとは連絡が取れない。
会社に赴き聞いたら今は県外でトラブルがあって仕事をしているらしい。
帰る予定は未定。
一先ず安心した…事故とかじゃなかった…
とにかくりとさんの声が聞きたくて毎日何度も連絡するけれど連絡はとれなかった
「りとさん…」
仕事どころではない…でも…予約は急なキャンセルは出来ない…だから…いつも通り仕事をして終われば直ぐに連絡。
「まだ…帰らないの?」
出迎えてくれる人がいない家は冷たくて…
「高遠さん…あの…あの人は…」
「…話し掛けないで下さい…」
「すいません!俺のせいで…」
「…離してくれますか?」
楢崎さんは毎日謝ってくれる。でも…やっぱり嫌悪感がすごくて冷たくしてしまう。
彼が悪いんじゃない…自分がしっかりしていなかったのがダメだったのに…
完全な八つ当たり…
そうして十日…やっとりとさんと繋がった…
でも…聞こえてきた声はりとさんじゃなくて…
りとさんが…浮気?そんなはずない…
でも…
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