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第127話

「ん…あれ…俺寝ちゃってた…てか琢磨 運んでくれたんだな…」 重たい体を起こして扉を開ける。 そこには会いたかったけど会えなかった人がいた… 「俺はあの夏の日からあの人を思い続けてきた。あの人の一途な瞳に俺は囚われた…俺と璃人さんを繋いでくれた小さな小さな璃人さんのガラスのような脆い心の欠片を一つ一つかき集めさせてくれた… 俺はこれからもあの人を愛し続けると誓います。それは他の誰でもない俺がやりたいことだから。俺はりとさんが何よりも必要でりとさんにも俺を必要とされたい。愛してるんです。」 キスの件はやはり何か理由があって…でないとこんなにも必死に言葉を紡ぐ訳がない…ここまで思われたことなんてなかったから…嬉しくて…声を掛けていた 「めの…さん…」 「りとさん…りとさん!!」 すると必死な形相で…振り返るめのさんが目に写る…凄く心配をかけてしまったまった…ごめんね…そう思うと涙が溢れて…めのさんに歩み寄った 少しだけ抱き締めてもらい琢磨を見ると何故か琢磨まで涙を流していて…こんな琢磨は初めてみた 「琢磨?」 「悪い…何だろうな…」 「国光さん。ありがとうございました。これから話してみます。りとさん。一緒に帰ろ?」 「ん…琢磨ありがとう」 素直に頷き琢磨の家を後にした

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