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第132話

数時間後 「りとさん!」 「おはよ。がっつき過ぎてごめんね。体平気?」 「それは大丈夫!けど!これっ!!」 めのさんが目に涙を浮かべながら指差した場所 「くすっ。気づいた?」 「これ…」 「婚約指輪。まだ渡してなかったでしょ?俺と一緒になってください」 「渡すの俺の方じゃん!俺がりとさんを婿にするのに」 「俺があげたかったの。だってとってもめのさんに似合いそうだったし俺のものっていう標あげたかったの。変な虫がつかないようにね。料理人だしつけられないけどさ。俺の気持ちの問題」 「りとさん…大好きです」 「かわい…」 「もう!俺が先に渡したかったのに…」 ぶつぶつと呟くと荷物の中から小さな箱を取り出してそっと俺に渡してくれた 「これ。」 「あけていい?」 「うん」 箱の大きさからして中身が何か察してはいたのだけど… 「ありがとう」 嬉しくて涙が溢れた。そこには石が埋め込まれた綺麗なリングが入っていたから 「俺も気が気でないんです。りとさんは周りの目を引く存在だからそれこそ虫除けです。無理にとは言わないけど…ずっとつけてて?俺と一緒になってください!」 「うん!めのさん!ありがと…ありがとうねこれつけてくれる?」 「はい…りとさん…愛しています」 指輪が俺の指に収まったとき大きな音がしてきた 「え?何々?」 「おめでとう!璃人!」 「母さん!?」 「おめでとう」 「姉ちゃん!兄貴!」 俺の家族だけではない。さっき帰っていったはずのめのさんのご両親もいた。そして他にも… 「えと?え?どゆこと?」 「俺が指輪渡すって話をしたらみんなお祝いしたいって盛り上がっちゃって…呼んじゃった」 久しぶりに家族全員が集まった。 「璃人。おめでとう」 そこには忙しいはずの父さんまでいた そして… 「りーくん…婚約おめでとう」 「璃人。おめでとう」 「夏南!琢磨!」 大好きな友人もいて… 「璃人さんおめでとうございます」 俺が好きになれた美空くんとさなえくん。そしてそのパートナーである芙蓉さんと茜くんまで揃っていた 「え?すご…」 「さっきまでみんなで観光してたの。2人は来て直ぐ盛り上がっちゃうかなって思ったから時間潰してきた。正解だったみたいね。瑪瑙くん色気すごいから」 「ちょ…お義母さん…」 「二人の時間邪魔しちゃってごめんね」 そういうと母が俺のもとに歩みより俺を抱き締めた 「璃人…幸せになるのよ…愛してるわ」 「母さん…」 「さてっ!瑠璃ちゃん!パーティーの準備終えちゃいましょー」

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