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乙矢をシーツに縫い止めると紗波は息を吐いた。
襦袢の前をはだけさせ、白い肌を露にしたその姿を見下ろすといや応なしに身体が昂ってくる。
紗波の視線に気づいたのか、乙矢は内腿を擦り合わせながら恥ずかしげに顔を逸らした。
そのかわいらしい仕草にまた、紗波の理性は一枚剥がされていく。
「嫌でもやめないぞ」
紗波の真っ直ぐな言葉に、乙矢がピクリと反応する。
長い睫毛に縁取られた瞳が、唇が、肌がしっとりと濡れて紗波を誘うように見上げてきた。
「して・・・紗波さんの、好きに・・・」
プツリと何かの切れる音がした。
それが理性だとわかったのは随分後になってからだ。
潤んだ唇に噛みつくようにくちづけると紗波は早急な手つきで乙矢の肌を撫で回す。
がっつくような年頃でもないのに、この肢体を前にすると激しい感情に惑わされて抑えが利かなくなる。
見た目通りしっとりと手に馴染む若い肌を堪能するのもそこそこに、薄い胸にひっそりと咲く小さな突起を摘んだ。
途端に肢体がびくんと撥ねあがる。
「・・・ふっ、う、あぁ・・・」
甘い声を漏らしながら白い喉を仰け反らせる乙矢に気を良くした紗波は、そこを執拗に責めたてた。
「あぁっ・・・紗波さ・・・そこっ、そこだめっ・・・」
小さな突起は乙矢の弱い性感帯の一つのようで、指先が少し触れるだけでもビクビクと身体を震わせる。
ピンと硬く尖ったそこをわざと外すように丸く撫でると、ふいに押し潰すように刺激を与えてやる。
その度にしなやかに身体を仰け反らせながら甘い喘ぎを漏らした。
打てば響くような乙矢の肉体を前に、紗波の興奮はますます止まらなくなる。
「……乙矢」
まだ出逢って間もない年下の男に、どうしてこんなにも心が突き動かされるのか紗波自身よくわからなかった。
そもそもこんな衝動のままにセックスをするのも初めてだった。
だけどもはや紗波を止める手立てはない。
この美しい少年を思う様泣かせて、自分のものにしてやりたい。
激しい情欲に突き動かされ、一分一秒が惜しいほどだ。
紗波は指先を押し返すほど主張している乳首に唇を寄せた。舌先でちろちろと舐めてやると、乙矢の薄い胸がビクビクと跳ねる。
まるで果実のようなそこは酷く甘美で濃厚な味がした。
頭は完全にショートして、通常を保ってはいられなくなる。
狂ったように腰を振り自分の思うままその美しい肉体にむしゃぶりついた。
紗波の下で乱れる少年は、従順で美しく健気でいじらしかった。
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