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第5話

突起を弄る手を離すと、次はベルトを外しにかかる。長く男らしい指が、俺のベルトを外しズボンを脱がしている。そう考えると、さらに快感が増してくるのが分かる。こうやって自らも自分に快感を与えるのが大好きだ。俺もかなりな変態みたいだな。 「もう十分に顔とろけきってますね。エロい」 クス、と口端を右上に釣りあげた遼河が甘く囁く。火照りきった身体は自由が利かず、本能のままに頷くことしか出来ない。なんて惨めな姿だろう。 「ほらここ、もうこーんなに硬くして」 ズボンを脱がしきった遼河の指が、下着越しに俺の自身に触れる。上だけの愛撫ですっかり熱を帯びてしまった自身は、触ってくれと強請るように先端から漏れた液で下着を濡らしていく。一部だけ濡れた位置を遼河が丁寧に二本の指で挟み込む。そして、下着と重ねてゆっくりと先端だけを攻めた。布と擦れる感触がやけに気持ちよさを促し、快楽への階段を駆け上がっているようだ。しかしやはり布越しでは虚しい。 「要斗さん、直に触ってほしい?」 俺の心を読んだかのように、ちょうどいいタイミングで遼河が問いかけた。こくこくと首を縦に振り、じっと見つめる。どうせしょうもない顔を晒しているのだろう。恥ずかしくなるものの、これ以上の抵抗はできない。遼河の返事を待った。 「…触って、っておねだり出来たら触ってあげますよ」 突如現れる遼河のドS発言。普段は良い奴だが、この時だけは本当に憎たらしい。俺のプライド高い性格を知っているからこそ、こんなことを言い出すのだろう。しかしこれももう毎回のことのようで、俺は毎回こいつの命令に応じてしまう。 「俺の、触って、っ」 本当にこいつじゃなきゃこんなこと言わないと思う。普段はこんなキャラじゃないし、なろうとも思わないからだ。 「そうじゃないでしょう?最初の頃に教えたはずですよ」 意地悪に言葉を発する遼河は、こんなおねだりでは許してくれない。自分が興奮するおねだりでないと、一切受けつけてくれないのだ。俺は観念して決意を固めた。 「お、れのっ、ち、ちんこ、触ってっ、」 こんなこと言いたくない。でも、言わないと気持ちよくしてもらえない。俺は遼河の指が好きだ。色黒でゴツゴツしていて、でもすらっと長くあまり傷ついていない綺麗な指が。この指に触れられると、自分で触るよりも格別に大きな快感が生まれる。しかしこの指に触られると、普段の仕事時にも夜のことを思い出してしまうため少し注意が必要だ。 「よく言えました。本当はもう少し欲しかったけれど、今日のところは許してあげましょう」 くしゃりと髪の毛を撫でられるとその心地良さに目を細める。この飴と鞭の使い分け方は、本当に上手い。こんなことされたら、どんな命令でも従いたくなってしまう。 大好きな指が、下着を下ろすべく下着にかけられた。

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