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第6話

スル、と擦れる音を立てて下着が脱がされた。露わになった自身は、赤黒く上を向き反りたっていた。それに直接目を向けられず、ふと顔を逸らしてしまう。そんな俺を見た遼河は、愉快そうに笑いながらその自身を手の平で包み込んだ。しっとりとした手のひらが先走りで濡れた俺の自身に張り付く。その手のひらはゆっくりと上下に動き始め、自身の皮を剥いてくる。徐々に激しくなってくる手の動きに、同じように俺の声も大きくなっていく。 「あっ、あんっ、はあっ、んん!あっ、!」 俺の声を聞く度に自分も苦しそうに目を細める遼河は、俺だけが見れる特別な姿。 「遼河、後ろ、後ろも弄って?」 途切れ途切れになりながら欲望を吐き出す。すると驚いたようにしたものの、すぐに舌なめずりをした遼河は、指を俺の口の前に出してきた。俺と言えば、大好きなお菓子を食べる子供のようにその指を舌で絡めたり唾液を含ませたりしながら丁寧に奉仕する。この指を舐められるこの時間が、行為の中でも特に好きな時間だ。 「いい子ですね」 そう小さく呟いた遼河の指が口内からいなくなる。悲しそうに眉を垂らしたのも束の間、次はたっぷり濡らした指が孔に触れた。意見を聞くでもなくゆっくりと中に一本目の指が沈んでくる。初めは浅い所で内壁を擦りながら次第に奥へと潜り込む。 指が二本に増えた。次は、入口辺りからしっかりと、奥に向けて二本の指で中を広げてくる。壁を掻き分けるようにして、ゆっくりと深くまで指が潜る。そろそろ二本でも余裕になってきた頃だろうか。そうすると中の指は三本に増える。指が三本になると、次は中でばらばらに動かし刺激を与えられる。 「あっ、!あん、あっんあ、はぁんっ、」 中も十分に解れ、俺も張り詰めていた緊張感がいつの間にか消え去っている。遼河は、そろそろか、と呟いたあとズボンと下着を下ろし、自身だけを取り出した。赤黒く俺よりも少し大きめな自身は、挿れただけでも十分に達してしまいそうな程だった。しかしこいつはそんなに早漏では無いし、早漏だったら俺が受けいれているはずもない。指ではあえて触れないところを自身で触れてくるのがこいつの狡いところだ。 「要斗さん、こっち向いてください」 「ん…」 またあの優しい声色で名前を呼ばれ、心臓が高鳴るのを感じる。本当にどうかしているんだ。そんな感情抱くはずがないだろう。 「…大好きですよ」 「…へっ?」 考え事をしていた矢先、そんなことが聞こえるとつい間抜けな声が出た。 「やってる最中に好きって言っていいですか?こっちの方が断然ムードでるし」 「あ、ああ…。そうだな。俺も言うようにする」 やはり、そんな深い意味はなかった。俺にとってはとても驚いた出来事も、こいつにとってはただの演出。なぜだか、ずきりと胸が痛む。 それを隠すように、俺はとろけた瞳を向けた。 「早く、入れてくれ」

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