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1話
ピチャン…ピチャン…
「おーー!生まれたぞッ!」
ここは何処だ…
水が落ちる音で意識が浮上した
周りは汚いレンガと鉄格子、目の前には脂ぎったおっさん、骨と皮しか無さそうなおっさんとその他数人
この状況は穏やかじゃないな
そして俺真っ裸だから何か着るものください
座ってるレンガが冷えてて、ケツが冷たい
「こいつ泣かないぞ?パパでちゅよー?」
脂ギトギトのおっさんが気色悪い言葉声で話しかけて来て、鳥肌が全身に出た
「泣きまちぇんねー。どうちまちたか?」
切実にやめてくれ!!
「オギャァァァァア!!」
強い拒否したら、やっと声が出た
こんな父親嫌だ!!てか、ここ何処だよ!俺死んだはなんだけど?!
「おー、よちよち、いい子でちゅねー」
どアップのクソデブが気色悪い!!
涙が止まらない!!
抱っこしてトントンするなし!!
「いい子いい子、いい子でちゅから泣きやみましょうねー」
泣けつったり泣き止めつったりどっちだよ!!
「泣き止めつってるだろうがーー!!」
ガンッ!
カハッ
「陛下!!そのように乱暴にしては」
横にいたガリが豚に言い寄る
「えぇい煩い!私の言うことを聞かぬそやつが悪い!」
裸の赤ん坊を投げるか?
背中に受けた痛みは、幸にもすぐに無くなった
普通なら死ぬと思うんだが、俺の体はどうなっているんだ
俺は心の底から豚を睨みつけた
「な、何だ貴様。私に逆らうのか?生意気な」
赤ん坊の睨みに怯む豚。きも
「チオン、其奴は布切れにでも包んでここに放置しておけ。私に歯向かう以上ここから出すわけにはいくまい」
「承知しました」
「あぁ、それから、其奴の力は危険すぎる。いざという時の為にグランを付けろ」
「グランをですか?!」
「何か文句でもあるのか?」
「いえ、ではグランにそのように伝えておきますので」
「あぁ頼んだぞ。子供よ、あまり私に逆らおうと思うなよ?痛い目に合うからな?」
豚が何か睨んできてるんだが。豚カツにして食うぞこの野郎
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