3 / 11

第3話『人気者』

僕が付き合ったイケメンさんは、どうやら学校では結構な有名人だったらしく。 仲上 潤くんってなまえだった。 仲上くんって呼ぼうとしたら 『名前で呼んで?とおるくん、な ま え』 って念を押して言われちゃった。別に僕としてはどっちでもよかったから、名前で呼ぶことにしたんだけど。 ー 付き合ってすぐ次の日 ー 「なぁなぁ!なんで教えてくれねぇの!とおるの彼女!付き合ったんだろ?教えろよー!」 大親友の絋との間に亀裂が……………でも 言えるわけないじゃんねー、学校で有名な男と付き合ってるなんてねー。 「だ か らぁ、相手に秘密にしてって言われてるんだもん!……大大大親友の絋くんなら分かってくれると思ってたのになぁ」 そう言ってチラッと絋の顔をのぞく。 あはっ!ムスッとしてる…ごめんよ絋! 「秘密にして」なんて言われてないけど、僕なんかと付き合ってるって回りの人にバレでもしたら、潤くんが大変だろうからさ。 「仕方ねぇなぁ……今回だけだからな! ……ったく、なんかあったら言えよ、大親友!」 「大が2個足りないよぅ…」 「あーはいはい。大大大親友だもんなぁ、俺ら」 「ふふッ、ありがと絋。何かあったら真っ先に頼らせてもらいます!」 なんて言いながら僕は絋両手を掴んで大きくふった。 「いててっ、お前見かけによらず力あるんだから、手加減しろよな!」 「あは、ごめんー」 「思ってねぇだろ………………って、さっきからあのドアの所にたかってる女子はなんなの?????」 僕と絋は気になってチラリとドアの方を見た。 「あいつ、あれじゃん!あの有名人‼‼‼めちゃめちゃイケメンって女子が騒いでる奴!」 「……ぁ、あ~、あの人ねぇ~」 「なんだよその白々しい返答は。ま、良いもんね!俺には大大大親友のとおるがいるもんね!ほらお前ちょっとこっちこい!」 おいでおいでされて、『あー、いつものね』なんて思いながら絋の開いた脚の隙間から見える椅子に腰を下ろす。 全く。絋のこの癖はどうにかならんかね…… 寂しかったり、ちょっと嫌な気持ちになると直ぐ誰かに抱きつこうとするから…タラシなんて言われて彼女に振られるんだよ! 「まったく、もう。早く新しい彼女見つけて、その子にしてもらってよね。」 「そうしたいんだけどさぁ!出会いがないのよぉぉぉ!」 なんて叫びながら後ろから僕の頭の上であごをグリグリする……痛い! 「痛い!ばか!」

ともだちにシェアしよう!