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第8話『新しい友達』

休み時間になり、僕は潤くんのクラスへ向かう。 開いているドアから中をチラリと覗くと、 潤くんの前には可愛い女の子がいた …とても可愛い。綺麗めな感じでもある。 「わぁ……めっちゃ絵になる……‼」 小声で感動していると、後ろにグイッっと引っ張られた。 「ぅあッ‼‼‼‼」 「しっ!静かにして!」 僕を強引に、隣の空き教室に連れ込んだ子は。 ……ついさっきまで潤くんとお話ししていた子だった。 や、ごめんちがった。この子は髪が短い。 さっき潤くんといた子はツヤツヤの綺麗な髪を腰まで伸ばしていたはずだ。 「……えぇっと。ふ、双子さん?」 「双子って言っても、美里(ミサト)の方が断然可愛いけどね。」 「そうかな、君も可愛いと思うよ? あ、でも確かにあの子可愛かった!」 「でっしょ⁉ 君見るめあるじゃん! あのクソ野郎と付き合ってるって言うからどんなやつかと思えば…… 美里の良さがわかるいいやつだったか‼」 そう言ってはしゃぐ彼女は美里さんのように美しい印象とはかけ離れているけれど、 ボーイッシュで、 はつらつとしている可愛らしい人だった。 「ところで、僕めっちゃ引っ張られてここまで来たんだけども……何か急ぎの用だったかな。」 「あー、その、うちの美里を冷たくあしらうクソ野郎と付き合ってるのがどんな人なのか気になったって言うか。 まぁでも、君はいい奴だったみたいだ!」 「あ、ありがとう?」 「いーえ!ぁ、そういや君名前は?」 「僕は下坂とおる。よろしくね」 「私は、千里(チサト)。夏原 千里だ!」 短いが、 美里さんと同様のサラサラとした髪をフワリとゆらした。 「うん!じゃあ ……えっと夏原さん?千里さん?」 「美里のことは夏原って読んであげてくれ! 美里は自分の名前が あんまり好きじゃないみたいでさ。」 「? わかった。」 「私のことは、ちぃ?ちー?……かな、 まぁどっちでもいいや! みんなそう呼んでるからさ! どっちかで呼んでくれ」 「おっけぃ!よろしくね、ちー。」 なんか妙に<!>の多い会話になったな。 なんて思いながら僕は再度、 潤くんのクラスへ向かった。

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