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そこそこ泣いてすっきりして落ち着いた。 一言悪かったなって言うと、翔太がホッとしたのがわかった。 ほんと友だち思いのイイヤツだよ。 それから、翔太に謝られた。 朝、偶然電車が同じだったらしい。 俺の様子がおかしいと気づいてくれたけど満員過ぎて近づけなかったくて。 降りる時動けなくなっていた俺を見つけて手を引っぱってくれたけど、人混み凄すぎて途中で手が離れたらしい。 流されたまま自分だけ改札の外へ出たからしばらく改札で待っててくれて。 でも俺は来なかったからとりあえず会社にむかって。 やっぱ心配になって昼メールした、ということらしい。 「すぐ助けられなくて悪かったな…」 いつも余裕そうに話を聞いてくれたのに、改めて謝られるとなんか申し訳ない。 「いやいやいや! むしろ手ぇ引っ張ってくれてありがとな!! マジで助かった!!」 改めて言うとなんかこっ恥ずかしい。 普段こんなことを言うってのもないし、なんか変な感じする。 それと、全部聞いたところで気になってたことを聞いてみた。 「そういや翔太って俺と逆の電車じゃなかったっけ?」 「ああ、最近引越したんだよ。」 一瞬間があったかと思ったけど、気のせいっぽい。 サラッと言われたことの方が気になった。 「はぁ!? なんで言ってくんねーんだよ! 手伝いに行ったのにー」 「急だったんだよ。 引っ越そうとは思ってたけど急に時間とれて。 言わなかったのは悪かったと思ってる…かな?」 電話してて顔が見えなくてもよくわかる。 絶対ニヤニヤ笑ってるなこいつ。 ぜったい。

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