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「いやいやいやいや。
ちょっと待て。
てか考え直せ。
急にどうした?
頭おかしくなったか?
どんなことされたのか覚えてんだろ?」
珍しいものをよく見るなぁ。
怒ったとこみたことないけど、今の翔太は怒ってるみたいに見える。
なんとか笑顔を作ろうとしてるけど、今まで見たことなかった怒ってる?顔と声のままで俺の肩を掴みながら言ってきた。
…ちょっと痛い。
「覚えてるよもちろん。
あんな気持ち悪いこと、ほんとやだった。」
「ならやめろよ!」
「てか、だからだよ。
俺が二度とやられないため。」
ニヤっとして答えると、ゆっくり肩を掴んでた力が抜けていった。
「俺、考えんの苦手だけどさ、すっげぇ考えたんだよ。
ずぅっと逃げ回ってもなんも変わんなくね?って。
このまんまはよくないよなーって思ってさ。」
俺がちゃんと真面目に考えたこと、コイツには知っといてもらいたい。
そう思えたら、言うのはやっぱちょっと怖いけど、スラスラ言葉が出てきてくれた。
「俺をやったやつが捕まれば、またいつもの毎日が戻るんだし。
ならやっぱやるしかないかなーって思って。」
へへって笑いながら言ってると、思い出したのかちょっと体が震えてきた気がした。
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