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「嫉妬」22
「ふっ……はぁっ……」
舌を絡めあっていくうちに、僕の息が微かに上がっていく。神近くんが顔を上げると、少し赤らんだ目元で「せんぱい」と小さく零す。
神近くんが一旦体を起こすと電気とテレビを消し、再び覆いかぶさってくる。僕は拒むことはせずに、カーテンの隙間から漏れる青白い光に照らされた神近くんの顔を見つめた。
「先輩……俺が先輩を守りますから」
そう言うなり神近くんは僕の首元に唇を寄せた。濡れた柔らかい感触に、ぞわぞわとした感覚が沸き上がり小さく「あっ」と声が漏れてしまう。
神近くんが僕のシャツを捲り上げると、あっと言う間に脱がされ上半身が剥き出しになってしまう。恥ずかしさで身を強張らせていると、神近くんも自分のシャツを脱ぎベッドの下に投げ捨てる。
白くて細い、でも貧弱には見えないほどよく締まった上半身が露わになり、僕は自分の貧弱そうな体に羞恥心を感じてしまう。
鎖骨の辺りに唇を落とされると、何度も小さな痛みが降り注ぐ。目線を下げると、赤い痕がいくつも付いていた。
「あっ、かみちかくんっ……」
降りた舌先が胸の突起に這わされ、全身が痺れたような刺激が襲いかかってくる。
「はぁっ、い、やだっ」
神近くんの執拗な愛撫に僕は涙をボロボロ零し、シーツを掴んで身悶える。神近くんの掌がお腹を滑り、短パンと下着をズラすと直接昂ぶったモノに触れた。
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