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「嫉妬」23
「っ……あっ、やっ」
他人の手だと意識すればするほど、興奮に体が熱く震えていく。強すぎず弱すぎない力加減は、経験の無い僕を追い詰めるには十分だった。
「はぁっ、あっ、でちゃいそう」
神近くんのしっとりと汗で濡れた肩に手を置いて、僕は小さく訴えかける。下腹部に断続的に訪れる快楽の波に、流されまいとして唇を噛んだ。
「早くないですか?」
神近くんが小さく笑う。恥ずかしさにカァッと全身が熱くなり、「神近くんと違って僕は経験が浅いんだっ」と涙でボヤけた瞳で睨む。
「先輩、面白いですね」
神近くんは僕の胸元に顔を埋めると、胸の突起に噛み付いた。
「ひゃぁっ!いたいっ」
敏感になっていた僕の突起に鋭い痛みが襲いかかり、ビクビクと下肢が震え出す。生暖かい液体がお腹にかかり、イってしまったのだと分かった。
「先輩、やっぱりドMですね」
神近くんが掌についた白濁した液体を、僕に見せつける。
「そんなこと……ないっ」
息も絶え絶え僕が反論するも、神近くんは「怖いの苦手なくせに、オカルト好きな時点でMとしか思えませんが」と言って僕の短パンと下着を脱がしてしまう。
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