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「嫉妬」24
「うつ伏せになって、膝立ててください」
僕は重だるい体をうつ伏せにして肘をつくと、なんとか膝を立たせた。
「恥ずかしいんだけど……」
「この方が負担が少ないんです。我慢してください」
人様に自分のお尻を向けるだなんて、母が知ったら一体どんな顔をするだろうか。
こんな時なのに僕は、恥ずかしさから他の事を考えようと必死で思考を巡らせていく。そういえば夕飯まだ食べてない。さっきの材料的に肉じゃがなのかーー
そんな努力は無駄に終わり、神近くんの指が窄まりを行き来する度に、頭の中が真っ白になり何も考えられない。
神近くんがゴソゴソと動いた後、ぬるりとした液体がお尻に垂らされ、その冷たさに堪らず「ひゃっ!なに?」と僕は変な声が出てしまう。
「潤滑剤です」
首だけ後ろに向けると、神近くんがボトルを持って手のひらに垂らしていた。
「なんで……そんなの持ってるの?」
僕は疑問をそのまま口にする。日常生活でそんなものを使う機会などあまりないはずだ。
「ムードを壊さないでください。俺だってこれぐらい用意してあります」
ムッとしたような口調の神近くんに、何故か怒られた僕は「使った事あるの?」と聞くことは出来ず口を噤む。
ぬるぬるとした指先が再び僕の窄まりに触れ、ゆっくりと入り込んでくると、今までにない違和感に全身に力が入ってしまう。
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