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「嫉妬」25
「力抜いてください」
「む、無理だよ……」
無理だと言ってるのに神近くんはゆっくりと出し入れを繰り返し、少しずつ指を深くに進めていく。
「うぅっ、怖いし、変な感じ……」
「最初はしょうがないです。そのうち良くなりますから」
神近くんの言葉に僕は唇を噛み締め、耐え忍ぶ。四苦八苦して何とかスムーズになってくると、今度は指の数が増やされ更なる圧迫感が襲いかかる。
それでも次第に慣れてくると呻いていたはずが、自分の口から出たとは思えない甘い声が出始めてしまう。
グチュグチュと潤滑剤の混ざる音と、僕の喘ぎ声が静まり返っている部屋では嫌でも耳につく。
「あっ、か、神近くんっ、もう……」
再び熱を持った僕のモノが、苦しいぐらいに張り詰めていた。もどかしさに自らのモノに手を伸ばす。
「触ったら思いっきり突っ込みますからね」
その一言に僕はゾッとして、慌てて手を引っ込める。
「冗談ですよ」
神近くんがクツクツと笑うと、指を引き抜いた。
ぐったりと体をベッドに沈めた僕の後ろで、神近くんがまたガサゴソと動き出しベッドが軋む。
神近くんの手が僕の腰を掴むと、グッと引き寄せられる。窄まりに硬い感触を感じ、僕の体は瞬時に強張った。
「少しキツイかもしれませんが、我慢してください」
神近くんの一言に恐怖から「えっ、ちょっと待って」と僕は訴えかける。
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