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「計画」27
「か、神近くん。本当に割っちゃうよ」
「集中してやれば大丈夫です」
そう言いつつ耳朶を嵌んできて、僕は堪らなくなって小さく喘ぐ。転がすような指先の動きも合わさって、僕は皿を流し台に置くとシンクの淵に手をついた。
「ぁっ……やっぱり、むりっ……」
全身がカッと熱くなり、足に力が入らない。今にもしゃがみ込んでしまいそうになるのを、目を閉じて何とか堪える。
「先輩は中途半端で終わらせる人間じゃないですよね? さっさと終わらせてください」
「それならセクハラやめてよ!」
「無駄口叩いてる暇があるなら、手を動かしてください」
言ったら言い返されて逃れようにも、中途半端な状態でほっぽり出すのは気が引けてしまう。
早く終わらせようと僕は微かに震える手で、皿を洗い流していく。
「ちゃんと洗ってください。泡が付いてるじゃないですか」
「あっ……ッ、やめてってば!」
ぐっと親指で突起を押され、ピクンと体が反応してしまう。いくらやめて欲しいと言っても神近くんは、やめてくれる様子がない。それどころか片手が降りてきて、熱を持った下半身へと降りていく。
「先輩。嫌だとか言いながら勃ってるじゃないですか」
「神近くんがセクハラするからじゃん」
クスクスと背後で笑う意地悪な後輩に、僕はムキになって言い返す。言葉での攻防戦が続く中、僕はどうにかこうにか洗い物を終わらせる。
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