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第15話
濡れた下着を脱がせる前に、そっと上から撫でてみる。
「───あんっ!……やぁ……」
驚くほど甘い嬌声が返ってきて、思わず声を聞くだけでイキそうになって焦る。心臓がどうにかなりそうなくらい、そそる声。
履いていたライトグレーのボクサーブリーフをぐっと引き下ろすと、ふるんと揺れながら葵のそれが顔を出した。
それとも久しぶりの再会だが、相変わらず26歳の男のものとは思えないほど、綺麗な桃色。持ち主とと同じく、汚れたところがなくて、いくつになっても初々しいから不思議なんだ。
なるべく優しい手つきで触れてみるが、それでも敏感な葵の身体はびくっと震えた。
先走りがだらだらとこぼれだし、濡れているからちょうどいい。ゆったりとしたリズムで上下に動かすと、ゆらゆらと葵の腰が揺れる。
「………あっ……ひゃっ……んー……」
「───葵…気持ちいいか…?」
「………うん……うん……んあっ……」
ぎゅっと目をつぶって強すぎる快感を必死に受け止めながら、葵はこくこくとうなずいた。その必死な様子がまたかわいい。
「一度出していいぞ。我慢できないだろ?」
そう言って、手の動きを速めたが…
「───ダメ!!」
力の入っていない身体を無理に起こして、俺の手を掴むとその動きを止めた。
「………一人はやだ……先輩と一緒にイキたい…」
潤んだ瞳でかわいいおねだりをする葵に、暴発寸前だ……無自覚に俺を追い詰めてるんだ、こいつは。
じゃあ……と、俺も服と下着を脱ぐ。
煽られまくってぱんぱんに張りつめていた俺自身もようやく解放される。二人のモノを一緒に握って動かそうとすると…
「違う!そうじゃなくて!」
………また止められてしまう。
どういうことだ?つーか、どうしたいんだ?
葵の顔を覗きこむと、相変わらず真っ赤な顔のままぽつりと言った。
「……今日はちゃんと……先輩と繋がりたい……僕の中に、挿れて?」
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