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第23話

柔らかい葵の髪がシーツの上に広がる。 今度は自分からキスをしながら、その髪を何度も撫でた。 「……ん……あっ……ふぅ……せ、先輩っ…」 舌を絡ませてかわいくあえいでいた葵が、切羽詰まった声で俺を呼ぶ。 「どうした?苦しかったか?」 ……息がしにくかったかな? 口唇を離して葵の様子を窺うと、潤んだ瞳で俺を見つめ返して言った。 「……も……さ、……触って…?」 恥ずかしかったのか、顔が真っ赤に染まる。 そっと葵の下半身を見ると、葵のかわいらしいそれは、ぴょこりと上を向いていた。 ……そうか。気持ちよかったのか。 顔に表れないように気をつけつつ、心の中では悦に浸る。 少し先走りは出ているが、これではまだ潤いが足らない。さっき使うことのできなかったローションのボトルを手に取った。 ふたを開けてたっぷりめに絞り出すと、手で温める。温感ジェルとはいえ、やっぱり直に使うのは気が引けた。 そろそろという頃合いで葵のそれに触ると、ぷるっとかわいらしく震えた。 最初は優しく……次第に強く上下にこすりながら、鈴口に親指の腹を押し当てて刺激すると… 「───あっ…だめ……きもち…い…」 ゆらゆらと腰を揺らして俺の手から逃れようとするが、そうはいかない。続けて手を動かすと、さらにとぷとぷと溢れ出したもので下腹部はびしょびしょになる。 葵が快感に浸っている間にと、今度は奥に隠された窄まりへと手を伸ばした。 さっきと同じように両脚を開かせて、ゆっくりと人差し指だけ挿しいれると、ローションのぬめりのおかげか何とか付け根までいれることができた。 ……苦しいの、我慢してないだろうか? 葵の顔色を窺うと、ローションのおかげか……勃ちっぱなしのモノを刺激し続けているおかげか……何だかとろっとした表情を浮かべていた。 ほっとしてゆるゆると指を動かし、ゆっくりと……本当にゆっくりとそこを開いていく。 焦るな……焦るな…… 指に余裕が生まれるたびに、1本、また1本と増やし、ようやく葵のそこは俺の指を3本受け入れるまでに拡がった。 だが、その分葵の負担も大きくなる……さっきまでの恍惚の表情は消え、今は眉をしかめて苦しそうにしている。息も荒い。 ───やめたほうがいいんじゃないか? そう言おうかと何度も思ったが、結局口には出さなかった。 繋がることを望んだのは、俺だけじゃない……それは葵も同じだから。 すっと、葵の手がこちらに向かって伸びてきた。指先が何度も空を掴む。 何?……手を、繋ぎたいのか? 伸びた指に指を絡ませてぎゅっと握ると、葵は苦しそうな眉のまま無理に微笑んで、繋いだ俺の手を自分に引き寄せた。

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