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第40話

わー。 わー、わー、わー。 何だこれ。何だこいつ。 マジでかわいい。マジで死にそうなんだけど。 何が何だか分かんなくなって……もう、お仕置きとかどうでもいいし! 首にしがみついていた葵をぺりりっと剥がすと、浴衣の裾を大きく割って下半身を露出させる。 葵は小さく「やっ!」とか何とか言っていたが、それは聞かなかったことにして、下着に手をかけ一気に足から引き抜いた。 脱がした下着を畳の上に放り投げ、葵の身体に目を落とすと、あいかわらずピンク色の小ぶりなソレはとろとろと先走りをこぼしながら、ピンと上に勃ち上がっていた。 俺はそれをためらうことなく口に含んで愛撫する。 「あっ!……はぁんっ、だ…だめぇ……あっ……ああん……」 同じ男のモノを口に入れるなんて絶対お断りだが、葵のモノは別だ。こうして舐めたり咥えたり、口唇で甘噛みしたりすると、そのたびにびくびくと身体を震わせ嬌声をあげる。 この声を聞けるのは俺だけなのだと思うと、ますます気持ちが昂る。 「葵、気持ちいいか?」 ちゅぽんっと音を立てて口を離し、手で竿を扱きながら尋ねると「…き、もちい……きもち、いいっ…」と、身体を震わせながら答える。 「そっか。いつでもイっていいからな」 そう言って裏スジを舐め上げると、またびくびくと震える。それが堪らなくかわいい。 もう一度口の中に咥えこんで頭を上下に動かしてやると「ひゃあっ!」とそれまでよりもずっと高い声で啼いた。 「あっ、あっ、だめっ、だめぇ…イくぅ……イっちゃうぅ…!」 いいぞ。イけよ。 葵の切羽詰まった声にスパートをかけて激しく扱いてやると、あっけなく果てて口の中に苦いものが広がった。 精液なんて、おいしいものじゃない。苦いし。青臭いし。 でも、はあはあと呼吸を荒くしながら絶頂に震えてる葵を見ると、なぜか嫌じゃなくてためらいなく飲みこめる。 飲み下した後、葵のモノに残った残滓をチュウッと吸い上げてきれいにすると、葵はぐったりとしていた身体を一瞬ピクリと震わせた。 よしよしと頭を撫でてやると、また葵の腕が俺の首に巻きつきキスをねだった。 さっきまでフェラをしていて、口の中には自分の精液の味が残っているだろうに、それでも葵は気持ちよさそうにくちゅくちゅと舌を絡め、唾液を飲みこむ。 ……こんな淫蕩な姿は、俺だけが見れる。俺だけのものだ。 しばらくキスをし続けて、ようやく満足したのか口唇を離した。 そのまま身体を抱き起こして布団に座らせると、柔らかい頬を右手で撫でてやる。 「………気持ちよかったか?」 どうせ答えは分かっているけれど、あえてきいてやると、葵は恥ずかしそうにこくりと頷いた。 あー……やっぱりかわいい。 早く俺のモノを挿れて、一つに繋がりたい… 「そっか……じゃあ、次は一緒に風呂入ろっか」 そう。繋がるためにはちゃんと準備してもらわないといけないからな。 どんなにかわいくても葵はもちろん男だから、このまま身体を繋げることはできない。それ相応の準備が必要で、だからこその「風呂」だったのだが。 立つのを手伝ってやろうと腰をあげかけた俺の浴衣の袖をつかんで、葵はふるふると首を横にふった。 「ん?どうした?」 それが何を意味してるのかが分からなくて、思わず問い返すと……葵は消え入りそうな声で「…お風呂はいい…」と言った。

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