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第3話

「ふぇ?……な……ひゃあっ!」 ただでさえ後ろから先輩の体温が伝わってドキドキしていたのに、するっと肌を直に触られたせいで、自分でもびっくりするような声が出てしまう。 思わず顔が赤くなって、何だか恥ずかしい。 「せ、先輩っ!今、僕、夕飯作ってるとこ、だからっ」 そんな僕の焦った声に「んー?」と先輩は気のない返事。 「エプロンって、萌えるよなー。何か、『奥さん』って感じでさー」 「……ん、はっ…『奥さん』って……あ、ひゃっ……何…それ………はぁんっ!」 「新婚ぽくっていいだろ?なあ、今度『裸エプロン』してみてよ」 は、裸エプロン!? 先輩のとんでもない提案に、驚いて声もでない。 って、いつからそんな趣味が……大体、僕なんかがそんな格好しても、おかしいだけだし! 「先輩っ……悪、しゅ…みっ……あっ…」 「そうか?似合うと思うけどなー。お前もちょっとは期待してんじゃないの?」 耳もとで先輩が囁く声に、ぞくりと背中に何かが走る。 そんな僕の身体の変化に気づいているのかいないのか……先輩の右手がエプロンの横から下半身に伸びて、僕の下着の中に入り込んだ。 「ほら、ちょっと勃ってるし」 「あっ!だ、だめっ!」 あわててエプロンの上から先輩の手を止めようとするけれど、すでに遅くて。下着の中でうごめいた先輩の手は、たやすく僕のを握りこんでしまった。 もちろんそれだけで済むはずもなくて、先輩の手がやわやわと動き出して、僕を煽っていく。 「……あっ……あっ……あ……まっ、て……」 本当はこんなことしてる場合じゃない。 聞きたいことはいろいろあるし……ずっと不安なままなのはつらいし…… 電話のこと、このままなし崩しになってしまうのは、正直嫌だ。 でも、僕の身体はすっかり先輩の手に馴染んでしまっていて……触れられてしまえば、拒むことなんてできなくって… 先輩の手がようやく僕のモノから離れたと思うと、スウェットのゴムの部分を下着ごと掴む。 「あっ!」 「だめっ」と言う間もなくずるりと先輩の両手が下方向に動いて、僕のお尻が露わになってしまう。 下着のおさえがなくなった僕のそこは、ふるっと震えながら上を向き、エプロンの布を押し上げた。

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