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第40話

シックスナイン? 「……69が、どうしたの?」 こんなときに数学?関係ないと思うんだけど… 「いや、『ろくじゅうきゅう』って読むんじゃなくてさ。ほら数字の形を思い出してみろよ」 「形?」 69でしょ?……オタマジャクシが二匹、みたいな? 「……よく分かんない」 全然さっぱりひらめかない僕にすっかりあきらめてしまったのか、先輩はやれやれと頭をかいた。 「まあ、いいか。やってみりゃあ、意味も分かるだろ──ほら、こっちこい」 そう言うと先輩は僕の身体を抱き上げると、ひょいと自分の身体の上にのせた……のせたんだけど… 「先輩?」 「ん?」 「これ……逆じゃない?」 先輩の膝の上にのったのはいいけれど、先輩に背中を向けて座ってる。これじゃあ、先輩の顔も見れないしキスもできない。向きが逆さだと思うんだけど… 「逆じゃないよ。ほら」 「わっ!?」 先輩は後ろに倒れて仰向けで転がるのと一緒に、僕の腰を掴んでぐいっと引き寄せた。「これが正解」と先輩はさらりと言ったんだけど……これが正解って!?この格好が正解なの!? 僕の下半身と先輩の上半身、僕の上半身と先輩の下半身、いつもと逆の向きで僕の身体が先輩の身体の上にある。 ということは当然、僕の目の前には先輩のものが……先輩の目の前には僕のが……しかも僕のものは上からぶらりと垂れ下がっていて……これ、これって! 「せ、先輩っ。これ無理!」 「ん?何で?」 「何で!?何でって、だって……はず、かしい…」 「そう?フェラは初めてじゃねーし、俺はなかなかいいと思うけど?絶景で」 絶景!?絶景って、何が!? 思わず腰を上げて先輩の上から下りようとすると… 「ひゃっ!?──んあ……ふぁ、あん……」 先輩の口が大きく開いて、僕のものを咥えこんでしまった。 先輩の口の中は熱くて……ぬるぬるしてて……気持ちが良くて……僕はすっかり逃げる力を失ってしまう。腕の力が抜けて、先輩の下半身の上に倒れると、目の前には先輩のものがあった。 「……あっ、ん……はあっ……んあっ、ああ―――ん、んん…んー…」 目の前にそそり立つものは赤黒くて、ぐんっと力をもっていて、すでに大きい……顔を近づけるとその熱量に委縮してしまうほど、熱い。 でも、怖くはない。 これは僕を気持ちよくしてくれるもの……僕を満たしてくれるもの……僕を愛してくれている証……そう、思っていいんだよね? 震えそうになる手で根元を触ると口を開いて、横笛をふくみたいに横から咥える。はむはむと唇で甘噛みしてみたり、じゅるじゅると音を立てて吸い付いてみたり。 そのたびに鈴口からはちょろちょろと先走りが溢れ出す。 「……んむ、は、んん……あ………かわい……」 それが何だか嬉しくて、かわいく思えて……少し身体を持ち上げると、蜜の溢れ出す穴をぺろりと舐めた。 「──は……んん…」 普段あまり聞けない、先輩の甘い声が後ろから聞こえて……ますます嬉しくなる。 先輩のは大きすぎて、全部は咥えてあげられないけれど……あーん、と大きく口を開けて亀頭を口に含む。じゅるっと吸ったり、頭を上下に動かしたり……届かない付け根の部分は、手で扱いてあげる。 ……好き……かわいい……好き……大好き…… 先輩が与えてくれる快感と、先輩を気持ちよくしてあげられる悦びで、僕の頭はじーん…としびれていく。 口に咥えたまま、もう一度舌で鈴口を舐めると、先輩の身体がびくりと震えた。 ………あ…これが好きなのかな? 今度は舐めるだけでなく、舌でぐりぐりと刺激すると「──あっ、あっ」と先輩は僕のものを口から離して声を上げた。 「………ひもち、ひ…?」 口を開けたままだからうまくしゃべれなかったけれど、先輩には伝わったみたいで。 「ん…いい……気持ち、いいよ……葵…」 そう、褒めてくれたからますます嬉しくなる。大好き……大好き、先輩…… 「……じゃあ、気持ちよくしてくれた『お返し』な?」 先輩は僕のものに、ちゅっと音を立てて口づけると… 「え……あっ……ひゃああん!」 僕のおしりの孔をぺろりと舐めた。

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