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第41話

ぬるっとした感触に背中がぞくりとする。 ……何、今の──舐めたの? 「だ、ダメ!先輩っ……そんなとこ、舐めちゃダメっ」 慌てて逃げようとする僕の腰を掴んで、ぐいっとさらに引き寄せると、先輩の舌が今度はねっとりと孔を舐め上げた。 「あっ、あっ、だ…ダメぇ……舐めちゃ……めぇ……」 いけないって分かっているのに、分かっているのに気持ちが良くて……身体に力が入らない。 動けなくなった僕の尻たぶを、先輩の両手が掴んでやわやわと揉む。 「『ダメ』じゃ、ないだろ?ここは気持ちよさそうに、くぱくぱ口を開いてきてるけど?」 そう言って、舌先で僕の孔をつんつんと刺激する。すっかり後ろの気持ちよさを教え込まれてる僕の身体は正直で……でも、心はついていかなくって。 「……あんっ……あっ…だ、め……ダメぇ……ふあ……あ、ん……」 「何?何がそんなにダメなんだ?」 「……だっ…だってぇ……あっ……きたな……い、いっ……」 一緒に先輩の部屋に入ってから二人でベッドに転がるまでの間に、今日はお風呂に入れなかった。 二人とも切羽詰まってて、シャワーを浴びる時間も惜しかったから。 ……僕は、先輩のにおいが好きだし、その……お風呂に入ってないから確かにいつもよりにおいは濃いけれど……男らしいにおいだなって思うくらいで、平気。 でも、自分のとなると話は別で。 それに、あの……おちんちんなら、まだしも……おしりの孔はちょっと……僕、今日は何度もトイレに行ってるし……そうじゃなくても、きれいなところじゃないし…… 「──やっ!いやぁ!」 そんな僕の気持ちが伝わらないのか、先輩はまた僕のおしりをぐいっと引き寄せると、すんすんっと鼻先を近づけてにおいを嗅いだ。 「………そうか?まあ、確かにいつもよりかは強いけど、そんなに気にならないぞ?」 「だからっ!ダメって───あああっ!!」 先輩は僕の苦情なんて気にもせずにまた舌を這わせると、今度は孔の中に舌を押し込んできた! ぐりぐりと孔をこじ開けていく感触……中の壁をぬるりとしたものが舐め上げていく。 「あっ、あっ、やあっ、ああん、やっ、やっ、あん、はあんっ」 ……恥ずかしい。恥ずかしいのに。 僕の身体はいうことをきかない。先輩の舌の動きが気持ちよくて気持ちよくて……先走りがだらだらと溢れ出すのが分かる。 溢れ出したものは先輩の身体をびしょびしょに濡らして……何が『ダメ』だ。こんな淫らな身体で、こんなによがって、何の説得力もないし…… 心と身体がうらはらで……全然素直じゃない僕……めんどくさいって、思われないかな… そんなことを考え始めたら、ますます胸が苦しくなって……涙が溢れてきた。 ……我慢しなくちゃ。 我慢しなくちゃ、嫌われちゃう……我慢しなくちゃ、捨てられちゃう…… ぐっと気持ちを抑えて、もう一度先輩のモノに舌を這わせようとしたとき…… 「あんっ!」 ちゅぽんと音を立てて、先輩の舌が僕の孔から出ていった。

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