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第45話
「……あっ!…ひゃっ!…あ、あ、あんっ…んあ…ああんっ!」
僕のナカをいじって前立腺を見つけ出した先輩は、ナカで指を軽く曲げると、こりこりとひっかいいて刺激する。先輩の指が僕のいいところに当たると、勝手に腰が動いてしまって……
「葵、気持ちいいか?」
熱っぽい声で先輩が尋ねてくる。その声にもじんと頭の中が痺れてしまって、うまく返事ができない。
だから、返事のかわりにうんうんと何度も頷いてみせる。
「そうか。すっかり、後ろも気に入ったんだな。ほら、もっと声聞かせろよ」
「ああんっ!……はっ…ああ……あん……」
──違う。後ろがいいんじゃない。
後ろがいいんじゃなくて、先輩が触ってくれるから気持ちいいんだよ?
でも、快感が僕の身体を支配していて、うまく言葉にできない……
好きな人に触ってもらうのって、どうしてこんなに気持ちがいいんだろう。
どうしてこんなに満たされるんだろう。
先輩にも気持ちよくなって欲しい。一緒に気持ちよくなりたい。
震える手を伸ばしてもう一度先輩のものを掴むと、緩急をつけて扱いていく。
一緒に……一緒にイキたい……
でも先輩の指の動きは的確で……
「あっ、あっ、だ、めっ…ぼ、く……も、いっちゃ……」
もう、限界がそこまで来てる。
……イク……イっちゃう……
目の前が、何だかチカチカしてきたそのとき、先輩が嬉しそうに言った。
「いいぞ、イって。見ててやるから」
そう言って指をするりと押し込むと、3本に増やした。3本の指がぱらぱらと微妙にずれた動きをして、それぞれの指が僕のナカを……僕の気持ちいいところを刺激する。
「あっ、あっ、イク!イっちゃうー!」
我慢できなくなった僕が思わず大きな声を上げたそのとき。
「ひゃ、─────っ!!!」
先輩は僕の身体を自分の頭の方へ引き上げると、ぱくりと大きな口で僕のものを咥えこんだ。
そして、指は動かしたまま、じゅるっと僕のものを口にした状態で頭を上下に動かしてフェラをしてくれた。
僕は、前と後ろと……それから触れ合ったところから伝わる体温と……僕を気持ちよくさせる場所すべてから刺激を受けて……それを受け流す余裕がなくて……
─────びゅっ…びゅるるっ!
「あああっ!……………あ、あ、あ……」
僕は思わず先輩の口の中で果ててしまったのだった。
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