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眠り姫1
文化祭に非協力的だった武下太一は
女装姿を逃れたものの
玄関先で勧誘をさせられていた
その手には
勧誘用に、さくらの女装写真があった
しかし、これといって勧誘もできず
諦めて教室に戻った
教室には誰一人として姿はなく
まるで機能していない様だった
太一は控えのカーテンを開けた
「…う、ん」
そこには
女装姿のさくらが
少し苦しそうにしていた
「…誰?」
その瞳はとろん、として潤み
少し動いた唇は
ぷるん、と柔らかそうだった
「…竜…いち…?」
そう言われて太一はドキッとした
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