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「す、…」
太一は少しトーンを落とした
「…すき」
「え…?」
さくらは目を見開き
太一をじっ、と見た
太一も興奮しさくらの言葉を待つ
「す…、何?
ごめん…よく聞こえなくて…」
「…えっ?
すー、す…
スキーとか、すき…、す…」
「…??」
気付けば焦りでいっぱいの太一の額が
うっすら汗ばんでいた
「武下くん、汗かいてるけど大丈夫?」
さくらは太一に近付き顔を寄せる
「体調悪いの?」
「…あ、いや…これは…」
太一は慌てて額の汗を拭った
「顔も少し赤いし
熱でもあるのかなぁ?
具合悪いなら一緒に保健室いこ?」
保健室という言葉に
太一はぴくり、と反応した
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