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「…わ、ワリイな…」 太一の頭の中は モザイクがかかる程の エッチな妄想でいっぱいになっていた そんな太一に気付かず さくらは太一の手を取った その手を太一は 恋人繋ぎに直そうとする と… その肩に 力強い大きな手が置かれた 「……オイ 保健室なら一人で行けるだろ?」 振り返るとそこには… 「…竜一!!」 さくらは竜一に駆け寄ろうとしたが 太一の手がそれを許さなかった 竜一はチラリと さくらと太一の繋がれた手を見る その瞬間 竜一の目が鋭く吊り上がった 「…それとも 俺が病院送りにしてやろうか…?」 竜一は拳をボキボキ…と鳴らした 「…い、いえ 一人で行きます…」 太一はさくらの手を離した

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